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小生干城隊六七百人引連レ六月十日より
萩岩出帆蒸気艦ニ而他行候間越後
平定なくては帰国六ヶ敷何レ当国
帰国ハ相成兼候義と奉存候平定ニ及
候て陸地より帰国仕候間其節ハ紀州ニも
立寄可申与奉存候家内も無事娘も至而
健ニ御座候間此段御安慮可被下候家内より
も書状差上可申様申居候得共何分取
急候ニ付此度ハ失敬仕候左様御承引
被成下候先ハ右得貴意候
草々頓首
五月廿九日
久保無二三
御両所様
坐下
尚々□□候得は天時御厭被遊候様奉
祈候猶御一門様方へよろしく御鳳
聲奉希上候
右書書牘久保武介より一見いたし候やう
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