兵庫八日夜五ツ頃より湊川辺へ千人計リ
竹鎗を持ちほら貝を吹く人数を集め米問屋
向諸商人衆ミな?打ちこぼち夫より本
町通リ不残相潰し候役人百人計り
も出帳丸岡様御国ニて役人衆二百人も出
張鉄砲打はなし候得共怪我人死人澤
山有之候得共いまだ鎮り不申事ニ御座候此段
一寸御しらせ申上候 以上
十日夜
又一信 樋口より
当月十日大坂堂嶋ニ於て百人計リ徒党
相企かけ候由早速召捕ニ相成事なく候
又一信 大坂詰役人より
昨十二日より大坂東九条辺ニ百姓三百人
計リ寄集リ何か相談寝中の由今朝
注進有之候由如何相成候事哉今日と相知し
不被申候跡より可申候
大坂表も米小売一升ニ付五十五文直下ケ麦も直
下ケ候得共米は無リ下ケニ付不安心候