慶応二寅五月八日
兵庫西ノ宮一揆聞書 樋口より
当月八日七ツ時頃より兵庫近在の者多
人数徒党凡二千人計り兵庫豪富北
風并其餘大家米久迫二かかり候富豪へ
竹鎗棒鎌等持参いたし押よせ米買込の
義申立こぼち掛候二付家内ハ驚騒逃去
当時兵庫表固は越前丸岡侯に候早速右
固所へ相届け鎮静の義願出し処早速御
人数御差出し鎮静いたし候得共多人数