御聞被成候処相成兼候 安藤様と申てる
御様子ハ御承知不為成事候御長陣将士
軍議屡々計候のミ此辺山田村ハ安藤
家領是より人遣ニ出候もの五七人帰リ候ものへ
少しハ事分リ仕事ニ候其者招キ承リ見処
御申越の通リニ御座候過日善水君ヘ申
上候通リ安藤様ハ能御肥満ニ被為入候
て御機嫌ニ被為入候斗人足の話口様子
如見事ニ存候 本藩の軍将御徒
然ニて投網御すき被為入候申事誠ニ驚
入候事ニ御座候 扨備中の一条追々御承
知ト存じ候昨日も湯浅より米買入ニ遣し船彼
方十四日出帆帰浦倉敷玉嶋十日夜
十四日?の事眼前見受帰候事ニ御座候若
山より承り板倉詰御七里より申上候通り備
中小大名及旗本方の陣屋ハ不残暫
時候間ニ事相済候様子倉敷玉嶋ハ不申
及事ニ候
十三日よりハ井山法福寺と申大寺院ニ相集
候由人数ハ其の節上下千人余と申事ニ候