目次
〉 序章.森は生きている 森の恵みは限りなく 世界の中のくらしに森は生きている もし、森林がなかったら 人類自らの手にかかる森の生死―おしよせる砂漠化と減少する森林 しのびよる新しい森の危機―大気汚染の魔手 人間の愛の手に抱かれて森は生きる 森林の復活に向けて世界は今 木は二度生きる―森林は豊かな未来への遺産 1. 森林 美しき日本 北海道の針広混交林 秋田杉・木曽檜 青森のヒバ林 岩手のアカマツ 天の橋立のクロマツ 八ヶ岳山麓のカラマツ林 武蔵野の雑木林 富士山麓のシラベ林 北山杉・日田杉 大山・秋田のブナ林 足摺岬のシイ・タブ林 屋久島・沖ノ島の原生林 西表島のマングローブ林 緑の国を彩る美しい森林たち 森林への理解が美しい国土を守る 2. 豊かな日本の森林のすがた 日本は世界有数の森林国 緑を育む気候と土壌 変化に富んだ森林と人がつくる森林―天然林と人工林 美しさとこころよさをもたらす森林 資源の森とくらしを守る森 日本の森林は今 これからの森林 3. くらしを守る森林 森林は土砂の崩壊や流出を防ぐ 森林は風を防ぐ 森林は砂や風、波や塩の被害を防ぐ 森林は雪の害を防ぐ 森林は霧をさえぎる 森林は水を蓄える 森林はきれいな水をつくる 森林は気象を緩和する 森林は防音・放火・避難場所の役目を果たす 森林は魚もやしなう 森林は健康を守る 4. 森林の恵み 森林は快適な住いを与えてくれる―木材の良さと住い 木はくらしの大事な脇役―古くから木に親しんでいた日本人 香り高い森の幸 樹木の主要成分は糖や飼料、炭素繊維になる 樹木の抽出成分は香りや色を与えてくれる 緑がつくる不思議な贈物「フィトンチッド」 5. 良い森をつくる すぐれた親木を選んで良い種子をつくる じょうぶな苗木をつくる ていねいな植えつけが良い森をつくる 雑草やつる、形の悪い木はとり除く―下刈りと除伐 下枝を払って太さに差のない幹を育てる―枝打ち 雪の重さで倒れた木はひき起こす 生長に応じて木の数を調整する―間伐 多くの生物が棲む森はバランスが良い 不健全な森は害虫のすみか 森の育成をはばむ小さな敵 森林のはたらきを高める工夫―複層林の造成 自然の力をいかした森づくり―天然更新 広葉樹の育成 世代を超えた森林の育成 6. ふるさとの森林 北海道 生産性の高い林業への展開 青森県 森林の「文化と教育」への貢献を 岩手県 森林をとおして「第二のふるさと」を 秋田県 恵まれた緑で地域振興を 宮城県 新しい地場産業の芽生え 山形県 うるおいある緑のふるさと創造 福島県 生活環境重視の森づくりへ 茨城県 豊かさを求めて福祉の森の計画 栃木県 高齢化時代に向けた「生きがいの森」 群馬県 展開する一億本植樹運動 埼玉県 都市と山村の交流で森づくり 千葉県 地道な未利用林の見なおし 東京都 新たな文化の創出をねがって「都民の森」の建設 神奈川県 貴重となった“都市と森”のふれあい 山梨県 山裾に広がる大リゾートタウン計画 長野県 信州カラマツにこめる熱情 新潟県 豪雪のハンディを超えて 富山県 「ウッドリーム富山」の建設へ 石川県 誇りある伝統が生んだ「ウルシの森」 福井県 積極的な県土緑化の推進 岐阜県 ニーズにこたえる林業振興へ 静岡県 天竜林業 今・昔 愛知県 国産材時代への対応に向けて 三重県 森林の総合利用を図って 滋賀県 サラリーマン林業のすすめ 京都府 「林・材・建」の総合交流を促進 大阪府 進む府民の緑の環境整備 兵庫県 全県全土を公園に 奈良県 開かれた林業への試み 和歌山県 「木のくに」の新しい胎動 鳥取県 待たれる一大木材工業団地 島根県 未来に向けて健全な森づくり 岡山県 森林をベースに山村の活性を 広島県 天然林との調和をポリシーに 山口県 めざす木材生産の主産地化 徳島県 松林は生きている 香川県 機能発揮を図る“貴重な森林” 愛媛県 期待される「森林基金」の成果 高知県 注目される地場産業振興の動き 福岡県 森林をとおして実る「ふれあい」 佐賀県 植樹祭を機に森と緑のアピール 長崎県 意欲的な保残木施業の継承 熊本県 期待される木材利用の「人工漁礁」 大分県 壮大なプラン「グリーンポリス」構想 宮崎県 めざす国産材時代の供給基地 鹿児島県 天与の森の多彩な展開 沖縄県 森のいとなみをいかした林業へ ふるさとの木・花・鳥 7. 人間回復をめざす緑への動き 見なおされる“緑” 高まる「森林浴」への関心 意欲的なレクリエーションの森づくり 森林体験が育む森への理解とふれあい 街に広がる緑の空間 並木の復権 森と街をつなぐ新しい試み 付録.図説 やすらぎの森<自然休養林>