森は泣いている
川庄大三郎 著
酪農事情社 /2060
林業の存在を忘れた日本人に
いまこれだけはいいたい
木は切らなければ森林は荒れるだけ
「木を切るな」だけが環境保護ではない
ひとくち解説
この本は現在日本の林業が抱えている多くの問題点を取り上げたものであり、重要な産業でありながらわれわれ一般のひとには縁遠くなった林業とそれに関るもののがどのようになっているのか、また熱帯林など林業と関係して問題になっている地球環境の問題について等のことに付いての因果関係やそれにまつわる歴史が書かれた一書である。日本の全国土の60%が森林であり、その40%人工林である等々の背景があるわが国で林野庁、森林総合研究所などが過去に行ってきた行政の失策を指摘し今後の林業の方向性を示す一書でもある。