v11.0
木材の秘密
リグニンの不思議な世界
榊原 彰 著
ダイヤモンド社 1300円
昭和58年3月25日発行
一般になじみの少ない木材成分の
化学構造を平易に説明。
木材の秘密 リグニンの不思議な世界
榊原 彰 ダイヤモンド社 1300円 昭和58年3月25日
ダイヤモンド社 1300円 昭和58年3月25日
第 1章 長寿と巨体の謎 樹木の構造 P3
海から陸へ P3
樹木の特徴 P4
セコイア杉 P6
生長の過程 P9
強さの組織構造 P13
マツを食う虫P16
樹木の祖先 P22
石炭層の形成P25
第 2章 総合化学工場のしくみ 光合成の機能 P31
緑色植物の誕生 P31
葉の面積と量P32
葉の構造 P33
葉緑体P34
光合成色素 P38
明反応と暗反応 P40
樹液の流れ P42
メ-プルシラップ P45
地球上にどれくらいの木があるかP49
第 3章 天然高分子の王者 セルロ-ス P55
木材をつくっている化学物質 P55
セルロ-スは糸状である P56
セルロ-スは折れ曲がっているかP59
セルロ-スの結晶構造 P63
植物体内のセルロ-ス合成P64
法隆寺のヒノキ P68
埋没材とバイキング船 P74
バイオリンと木材 P76
ピアノと木材P81
第 4章 木材の敵と薬効 腐朽菌とヘミセルロ-ス P85
木材の強敵・シロアリ P85
ヘミセルロ-ス P88
多糖類と制ガン効果P90
木材ヘミセルロ-スの制ガン性 P92
腐るということ P95
木材の腐朽 P97
家屋を溶かすナミダタケ P100
毒薬という薬P103
腐朽菌シイタケ P104
シイタケと薬効 P107
うなぎのかば焼と備長炭 P109
第 5章 すばらしき廃棄物 リグニン P113
リグニンのプロフィ-ル P113
リグニンの構造 P114
イチョウは広葉樹かP116
植物進化とリグニンP117
リグニンの正体 P119
アテ材-外力への巧妙な対応 P121
アテ材の微細構造 P125
年輪に刻まれた樹木の履歴P127
台風とアテ材 P129
地すべりとアテ材 P131
リグニンの利用 P135
リグニンからアイスクリ-ムの香料 P138
リグニンから合成繊維 P139
リグニンから溶剤 P140
電卓とリグニン P140
第 6章 木材の色と匂いの演出家 抽出成分 P143
木材のアクセント P143
心材はどうしてできるか P144
抽出成分の功罪 P147
木材の加工性と抽出成分の影響 P148
木材の耐朽性と抽出成分 P150
虫害と抽出成分 P152
シロアリとフェロモン P157
第 7章 木材が生んだ文化 杉樽空うるしまで P159
日本酒と杉樽P159
木炭と種麹 P160
洋酒と樽 P163
ウィスキ-の色と熟成の謎P168
ハゼの木と木ロウ P171
ゴムの木とゴム P174
石油植物 P179
ウルシと漆器P184
第 8章 ウッド・リファイナリ- 木材利用の現在と未来P189
パルプと紙 P189
10億ドルのギャンブル P193
エネルギ-戦時態勢と木材糖化 P196
木材糖化の手段 P199
バイオマスとしての新たな木材の役割 P205
ウッド・リファイナリ- P208
リグニンによるリグニンの抽出 P210
総合的ウッド・ケミカルスのプロセス P212
ペトロ・ケミカルスからウッド・ケミカルスへ P214