原色天然絞丸太と秀杢材
商品生産林業研究所
これまでの研究で明らかになった点、あるいは
天然出絞に関する既往の報告を整理
かつ新しい知見を加えまとめ、入門参考書である。原色天然絞丸太と秀杢材
1. 天然出絞丸太と秀木材
1天然出絞丸太とは
2杉材における杢の形成
3天然出絞丸太と杢の形成
2. 然出絞丸太人口育成の沿革
1人工育成への道を拓いた草創期
(1)三代がかりで「楳田絞」を育成した楳田氏
(2)天然出絞丸太生産の企業生産へ進展
2優良クローンの収集から企業生産へ進展
3.天然出絞丸太生産の現状
1先進地における生産の現状
2将来の生産見通し
4.天然出絞クローンの造林動向
1北山地方における動向
2吉野地方における動向
3全国各地における動向
5.天然出絞の発生環境と適地性
1発生環境
2適地性
6.天然出絞クローンの遺伝性と木材組織
1出絞クローンの遺伝性
2出絞丸太の絞と木材組織
3さし木の遺伝性と絞の変異可能性
4人工交配による新品種育成上の問題点
7.天然出絞クローンの特徴と絞・杢の形態
1出絞の品種
2各クローンの枝葉の形態と特徴
(1) 黒 (2)広河原 (3)三五 (4)雲外 (5)楳田
(6)芳兵衛 (7)中源② (8)中源③ (9)打合 (10)秀の手
3各クローンの性状と絞・杢の形態
(1) 楳 田
a来歴と性状
b.絞の形態
c.材質と杢の形態
(2) 広 河 原
a.来歴と性状
b.絞の形態
c.材質と杢の形
(3) 三 五
a.来歴と性状
b.絞の形態
c.材質と杢の形態
(4) 雲 外
a.来歴と性状
b.絞の形態
c.材質と杢の形態
(5) 黒
a.来歴と性状
b.絞の形態
c.材質と杢の形態
(6) 芳 兵 衛
a.来歴と性状
b.絞の形態
c.木材と杢の形態
(7) 中 源
a.来歴と性状
b.絞の形態
c.材質と杢の形態
(8) 打 合
a.来客と性状
b.絞の形態
c.木質と杢の形態
8.全国各地で発見された出絞クローン寸描
やよい、相原、相の峯、竹内、菊ガ森、北条、玉川、滝神
荒子、福田、山口、富山、和歌山、吉野
9.ヒノキ天然絞の種類と絞の形態
1俵絞・ひょうたん絞
2出 絞
3あずき絞
10.天然出絞クローンの特性と商品価値基準
1各クローンの特性と商品価値基準
2育成上からみた価値基準
3丸太の商品価値基準
4杢板の商品価値基準
11.出絞丸太の流通と価格
1出絞丸太の流通
2出絞丸太の価格
12.天然出絞クローンの育林管理技術
1育 苗
(1) さし木の方法
(2) つぎ木繁殖の問題
2植栽場所の選び方
3植栽本数
4支柱と木起こし
5下刈り
6肥培の仕方
7ひも打ちと枝打ち
8除伐と間伐
9枝締めと伐採
10主要クローンの育林管理上の要点
(1) 楳田 (2)広河原 (3)三五(4)雲外 (5)黒
(6)芳兵衛 (7)中源 (8)打合
11病虫害
13.天然出絞栽培林業の経済性
1天然絞栽培林業の経済性
2一般材と出絞丸太の成長価比較
3標準的林分における投入量
4標準的林分における産出量
14.出絞丸太の利用と将来の需給見通し
1出絞丸太の利用
2将来の需給見通し
3住宅需要の推移と床の間、床柱の将来動向
(1) 住宅需要の長期見通し
(2) 建設様式の移り変わりと床柱需要の行くえ
(3) 床柱製品との競合
15.天然絞丸太と秀杢材の企業生産を進めて行く上の課題と展望
1出絞丸太企業生産の行くえ
2秀杢素材生産の課題と展望