野村勇 著
地球社
日本林業の隷属的足どりについて展開されている *日本林業の隷属的展開 農学博士 野村勇 第1章本書の問題認識と梗慨 第2章薪炭用材林業の展開と現状 第1節考察の布石 第2節活況期(敗戦後から昭和32年まで) 第3節暗雲胚胎期(昭和33年から昭和35年まで) 第4節凋落期(昭和36年以降現在まで) 第5節本章の帰結 第3章従属化の進むパルプ用材林業 第1節考察の布石 第2節紙・パ産業の展開とパルプ用材林業 1第1期戦後体制への変貌期--敗戦後から昭和25年まで 2第2期活況期--昭和26年から31年まで-- 3第3期苦悩期--昭和32年から現在まで-- (1)前期(昭和32~35年) (2)中期(昭和36年~39年) (3)後期(昭和40年~現在) 第3節本書の帰結 第4章きびしさを増す一般用材林業 第1節考察の布石 第2節活況期(敗戦から昭和35年まで) (1)混乱の中で復興をみせる一般経済 (2)激増の木材需要 (3)国産材主体の木材供給 (4)急騰の木材価格と活発な造林 第3節暗雲胚胎,深化期(昭和36年から現在まで) 1第1期における動向--昭和36年から43年まで-- (1)本格的な高度経済成長の展開 (2)依然増加をみせる木材需要 (3)国産材供給の停滞と外材輸入の激増 (4)微増の価格と停滞の造林 2第2期における動向--昭和43年以降現在まで-- (1)依然つづく高度経済成長 (2)質的変化をみせる木材需要 (3)第1期の傾向をいやます木材供給 (4)低迷の木材価格 第4節 本書の帰結 補論--今回の木材価格の急騰は喜ぶべきか-- 1えびす顔の林業経営者 2買い手市場の基調はかわってはいない 3今回の価格急騰の原因とその後の展望 第5章外材を中心にすすむ木材流通機構の変貌 第1節考察の布石 第2節木材流通の現況と戦後の変貌 1はじめに 2素材流通の現況 (1)国産材 (2)外材 3戦後における素材流通の変貌と問題点 4製材品流通の現況 5戦後における素材流通の変貌と問題点 第3節東京木材市場の現況と戦後の変遷 1.藤起用木材市場の現況--大阪および名古屋市場との対比 (1)はじめに (2)市場成立の歴史的経緯 (3)市場の歴史的変遷 (4)木材入荷量の大きさと内容 (5)木材入荷期間の現況 (6)木材入荷先の現況 (7)むすび 2.戦後における東京木材市場の展開 (1)はじめに (2)第1期(敗戦~昭和35年) (3)第2期(昭和36年~42年) (4)第3期(昭和43~現在) (5)むすび 第4節本章の帰結 第6章外材生産の現況と問題 第1節考察の布石 第2節南洋材の生産事情と問題点 2森林の概況 (1)二大別される森林型 (2)雑多な樹種と少ない有用大径木 (3)各国の森林および林業の概況 3商社の輸入活動と問題点 (1)資源を求めて南下をみせる商社の輸入活動 (2)輸入活動の現況 4東南アジア林業の展望 (1)いくつかの意見 (2)土地利用開発重視の経済 (3)土地利用開発政策にみられる動向 (4)外国資本による森林資源利用の展開 5南洋材生産をめぐる問題点 (1)現在の掠奪的伐採と森林開発の問題 (2)移動耕作による森林破壊 (3)丸太輸出制限の動向 第3節米材の生産事情と問題点 2森林の概況 (1)アメリカ太平洋沿岸地域(ワシントン,オレゴン,カリフォルニアおよびアラスカ)の森林事情 (2)カナダB・C州の森林事情 3商社の米材購入および流通活動 (1)米材購入活動の現況 (2)米材流通活動の現況 4米材生産をめぐる問題点 (1)米材立木価格の高騰傾向 (2)対日丸太輸出制限の動向 第4節ソ連材の生産事情と問題点 2森林の概況 3生産と輸入活動の現況 4ソ連材生産をめぐる問題点 (1)開発の困難性 (2)ソ連材取引における問題 第5節ニュージーランド材の生産事情と問題点 第6節本章の帰結 第7章日本林業の一般的特徴と戦後における趨勢的動向 第1節考察の布石 第2節わが国の森林と林業の概況 第3節戦後における日本林業の趨勢的動向 第4節本章の帰結 第8章日本林業の地域性と森林所有の階層的性格 第1節考察の布石 第2節日本林業の地域的特徴 1考察の視点と地域の分割 2発展段階差よりみた地域 3地域の質的構造 4林産物生産の現状と推移 5造林の動向 第3節先進林業地の展開と現状(1)-吉野(川上村)林業の動向と山林所有の分解 1吉野林業の概略と川上村林業の現状 2川上村林業の歴史的展開と山林所有の分解 (1)幕藩体制下における展開と分解 (2)明治時代における川上村林業 (3)大正および昭和戦前期(昭和2,3年頃まで)における川上村林業 (5)太平洋戦争敗戦後における川上村林業 第4節先進林業地の展開と現状(2)-日田林業の動向と山林所有の分解- 1日田林業の現状 2日田林業の歴史的展開と山林所有の分解 (1)幕藩体制下における展開と分解 (2)明治時代における川上村林業 (3)大正および昭和戦前期における日田林業 (4)戦時下における日田林業 (5)太平洋戦争敗戦後における日田林業 3主要な大規模山林所有者の山林集積と経営の動向 (1)考察の意図 (2)井上昌一家の林業経営 (3)井上不二雄家の林業経営 (4)和田康之家の林業経営 (5)長功家の林業経営 (6)合原昌一家の林業経営 (7)田中民三家の林業経営 (8)佐藤勘次家の林業経営 (9)後藤昇平家の林業経営 (10)瀬戸基彦家の林業経営 (11)以上の林業経営の実態に対する若干のコメント 第5節後進林業地の展開と現状- 岩手県下閉伊郡岩泉林業の動向と山林所有の分解-- 2戦後における岩手県林業のマクロ的動向 3岩手県における岩泉林業の特徴 4岩泉林業の歴史的展開と山林所有の分解 第6節林業生産の地域別階層的特徴 2林業経営の理想型 (1)第1タイプ,間断経営 (2)第2タイプ,保続経営 3大規模保続経営の経済的性格 (1)大規模保続経営の成立過程 (2)資産の評価と資本の確立 (3)法人組織の樹立とその展開 (4)経営を貫く経営論理 (5)要約 第7節本章の帰結 第9章国有林野経営の展開と現状 第1節考察の布石 第2節戦後における国有林経営の足どり 1 第1期戦後体制変換,混乱期(昭和22年から25年まで) 2 第2期経営回復期(昭和26年から29年まで) 3 第3期経営活発期(昭和30年から43年まで) 4 第4期経営苦難期(昭和44年以降現在まで 第3節本章の帰結(国有林経営の脆弱化の原因) 第10章戦後における林野行政の展開 第1節考察の布石 第2節第1期戦後混乱期(敗戦から昭和25年まで) 第3節第2期増産強化期(昭和26年から35年まで) 第4節第3期増産狂奔期(昭和36年から38年まで) 第5節第4期矛盾彌縫期(昭和39年から42年まで) 第6節第5期矛盾深化期(昭和43年以降現在まで) 第7節本章の帰結
日本林業の隷属的展開