森を知ろう、森を楽しもう
森林彩時記 北村昌美著
小学館ライブラリー
800円 252ページ
自然にふれ、感動し、自然とともに生きる暮しを再発見しよう。
読者を森へと誘いこむ、自然と親しくなれる森林ウォッチング入門書 !
ひとくち解説
DNAの話から、ゲノムと熱帯林を結ぶ紹介をしています。
この書籍は、人間がスピード化、機械化と様々なことに便利、快適さを追いつづけた現在、忘れていた四季折々の自然に触れる感動と自然の知恵、そして共に生きる人間の暮らしを再発見させてくれ、大きくは今の「地球・自然」を見直すきっかけをくれる一冊である。
今、自然のとらえ方をヨーロッパ人は、実体験を通して自然をとらえており、日本人は自然を客観的、あるいは情感に訴える面だけをとらえている。しかし、日本でも昔は実体験で自然をとらえ、心では自然を崇拝し大切に扱うようにしてきたのだと思う。
この本の中に登場する「杉」「ブナ」「シラカンバ」・・・などのさまざまな樹木は今なお自然の中で生長し、時には自然に負け生きることを断念。これらは人間のように無理に自然を変えるのではなく、自然があってその下に自分をおいて工夫して生きることを教えてくれているようである。
出水