広葉樹と日本人
岸本潤 著
牧野出版 1500円
日本人の昔からの広葉樹つまり雑木林との関わりかた....
そして生まれて来る文化を説きながらも、
次第に減少する広葉林は簡単には復元出来ない...と説いている。
これからは人の介助が必要で、それも三人の助っ人
つまり医師、教師、芸術家の三人である。
人間の健康、教育、情操に広葉樹林がいかに大切ものであるか。
生物集団の核は、広葉樹林である。
広葉樹林を文化的素材として表舞台にたたせることによって、
広葉樹林の復権に希望がもてるであろう。
[これからの森づくり] 生存環境から季節感まで 岸本 潤 牧野出版 1600円 1990年3月12日
序章 広葉樹と日本人
2章 暮らしを支えた木の文化
日本は木の国
裏方の文化
広葉樹林の破壊
環境としての広葉樹
先人の知恵
3章 生存環境と広葉樹
生物社会
生きること/快適さ
工業化社会
四大文明/杞憂
木の文化
雑木林/プカランガン/自然
4章 森林と広葉樹
森林とみどり
広葉樹とは
定義/分布/資源
広葉樹の性質
樹木/木材
主要樹種
5章 歴史と広葉樹
広葉樹の歴史
原始社会
縄文時代/弥生時代/古墳時代
古代社会
封建社会
近代社会
6章 産業と広葉樹
特用樹
特用林産/きのこと広葉樹/その他の特用林産/果樹/緑化木/森林浴
薪炭
用材
家具/工芸的利用
パルプ
広葉樹の流通
7章 研究と広葉樹
広葉樹研究
広葉樹造林
何を植えるか
鳥取大学の広葉樹研究
(1) 鳥取県木材工業研究会
(2) 広葉樹開発実験室
(3) 論壇
(4) 演習林近代化事業設備
(5) 広葉樹生態情報総合解析設備
(6) 広葉樹林における未利用資源の広域循環的利用に関する基礎的研究
8章 気質と広葉樹
賢明な縄文人/技術の弥生人/縄文人と弥生人/森林の思考/森林調和的性格
9章 季節と広葉樹
木のない国
木のある国
歳時記/日本人の心をよせる自然/都道府県の木と花と/“旬”
詩ごころ
ことば/俳句の中の広葉樹
家と庭と
10章 これからの広葉樹
健全な生態系として
種の宝庫/雑木林はいま/雑木林の学校林/資源循環系の広葉樹林
広葉樹の復権