中本利夫
講談社出版サービスセンター発行
『木 植えて・育てて・伐る-そして植える』
第一編では日本や世界各地の森林や林業の現況、
地球環境と森林の問題についてなど、わかり
やすく解説し、第二編では、日本の木の文化に
ついてや、筆者自身の木や山との関わりについて
述べられている。
木に関わる人にも、関わらない人にも、
読んで頂きたい一冊である。
1400円
木を考える
林業はいま
各地の森を訪ねて
満州の過熱林
シベリア・凍土の森
熱帯雨林はいま
・フィリピン
・ミンダナオで
・パラワン島
・ボルネオ・サバ州で
・他の森林では
インドネシアに思うこと
国際世論の中で
日本の森林・日本の林業
植えれば売れた
受難の時代へ
吉和育ちの吉野杉
馬と鉄砲堰
八郎杉のことなど
かわいそうな割り箸と門松
廃物有効利用の割り箸
山の手入れと門松
地球環境と森林
化石燃料全盛時代
木は唯一、再生可能な工業資源である
毎年一パーセントの生長率で
地球温暖化と森林
木を伐ることはすべて悪いという誤った考え
木造住宅の効用
上手に伐れば生長を助ける
電力の塊・アルミ
材木屋の嘆き
消えゆく熱帯雨林
二〇一〇年には木材消費量が1.5倍に
焼き畑について
人口増加とその他の諸問題
二一世紀に向かって
ニュージーランドへ
すくすく育つラジアータパイン
植えて育てて使う夢
林業家が安心できる国
技術も伝えたい
その国のニーズに応えよ
ちょっと遠くを見る目
ラジアータパイン異聞
厳しい環境基準
ホテルの前で叱られた
二一世紀、中国への船出
木を植える場所がない
日本林業の将来展望
失った国際競争力
本当の基幹産業はどっちだ
さびれゆく山村
国有林の大赤字
木で建てられない神社仏閣
伐採禁止の台湾檜
今こそ長伐期林業を
実現させたい一〇〇年林業
下手に間引くな
現在の需要とずれてきた植林
需給のズレヘの対策
一〇〇年林業を拒む税制
木に親しむ
木の国・日本
森とやすらぎ
ネズミの実験
コンクリートの中の木質住宅
2バイ4にもの申す
柱も生きている
プーンと薫る一三〇〇年の檜
木の特質を生かして
縁看板の苦い思い出
素足が感ずる絶妙のバランス感覚
カーペットと観葉植物
私の家づくり・三原則
優れた日本の在来工法
上手な木の組み合わせ
日本家屋に魅せられた建築家・ライト
うれしかった大工気質
最後に魂を入れる
名人芸を残したい
木をよく知るために
身近でなくなった木
木の教育の充実を
改めて木のぬくもりを感じよう
山の楽しみ-森は生きている
わが心の山
ゴルフをやめて一九年
毛針と釣り名人-ヤマメの話
入社式は午後一時から
解禁日に死んだ親父
手製の毛針
親父の名人芸
最高のぜいたく・マイタケ採り
通称マイタケ・ロード
あんまりファンが多いのも…
クマは恐くない
クマは本当はおとなしい
民話でも人気者
有効な死んだふり
ペットを逃がすのは最悪である
クマとの共生を願って
ハチとマムシ
奥深い森
私の歩んだ道
吉和村に生まれて
幼いころの思い出
広島へ出る
親父に頼まれ集金活動
運命的な杉との出会い
郷里での原爆体験
親戚の友だちを失う
独学で学んだ林業
緊張の天皇杯受賞
木を伴侶にして