地球環境と森林
熊崎 実 著
社)全国林業改良普及協会 969円
世界的な規模での森林破壊がなぜ生じたのか
その結果地球環境にどのような変化がおこるのか
世界の森林を守るにはどうしたらいいのか
これらがこの書籍のテーマである
ひとくち解説
現代は地球規模で環境問題が叫ばれている。環境と森林の役割とは密接な関係を持っています。CO2による地球温暖化もその1つ。
森林は木々の光合成により二酸化炭素を蓄積し酸素の供給をしています。それにより温室効果を和らげ、気温の上昇を防止しています。
日本では林業従事者の高齢化、諸費用の高騰で林業を維持することが難しくなっています。故に放置される森林が増え、その役目をなさなくなっているところが増えています。まだ日本の森林減少はまだましだと言えます。後進国では焼畑農業による乱伐、輸出政策を目的とした伐採等により森林の減少が著しく、その規模は日本の比ではなくなっています。今、国を超えた森林問題を早急に考え
なければならない時期に来ています。
本来地球は地球の持つ機能により二酸化炭素濃度を適正に保ち、適正な気温を保つことが出来ました。
いま人間による森林伐採で環境が維持できなくなっています。地球の人口はこの先も増え続け、エネルギーの
供給はすべての必要量を賄うのは難しい。人類は今より一層の省エネを考えなくてはならなくなります。
森林を守るにはどのようにしなくてはならないか、国単位での情勢に合った、持続できる森林再生手段を早期に
確立しなければいけないこと。ただ手段を考えるだけでは効果は上がらず、森林に携わらない人間を含め、個々
がその必要性を自覚して行動しなくてはならない事が最も重要なことです。