森の力
日本列島は森林博物館だ
矢部三雄
㈱講談社
880円
2002.09.20
ひとくち解説
この「森の力」という本には、日本の中での森と人間との関係を歴史や森から生み出されるもの、森の持つ力などから書かれています。
第1章では日本の森が多種の木からなっている事、日本の昔の森の育て方からさまざまな顔を持ち合わせていることが書かれています 第2章では人間の周りにある森が、外界の力(風や雪・音や砂)を緩和して、人間の住みやすい環境にしている事を挙げ。森の持つさまざまな力が書かれています。
第3章では森の内部での世代交代(子孫の残し方、幼い木を育てる方法)を挙げ、森だけが持つ独特な生体を紹介しています。
第4章では昔から人が森から受けてきた恩恵(代表的な炭)や、産物(代表的な木の実や山菜)が書かれています。
第5章では人間が森を守ったり傷つけたりして関わってきた歴史(日本だけでなく世界中)が書かれています。
第6章では日本人の文化の中(昔話や宗教や風土)に深く森が入り込んでいる事を書いています。
第7章では日本の森が輸入材木に脅かされている現状や日本が山林を管理できない状況と、それに対応している人を書いています。
第8章では今現状でも世界中で言われている環境問題を挙げています。
第9章では今から考えられていく森の話題を挙げています。
今まで人間は何度と無く森から恩恵を受け、森に入り森を傷つけてきた歴史があり。またそこから森を自分たちの手で森を育ててきた歴史もあるということを考え直
すことで、これからの森と人間との新しい関係を考えられると言うことを伝えようとしていると思います。大原
森の力