樹木の顔 樹木抽出成分の効用と利用
樹木抽出成分の効用は、実に、広く多用である。例えば、抗菌・抗カビ活性、
抗ウイルス作用、抗酸化性、抗アレルギー作用、活性酸素阻害活性、抗炎症性、
血液循環促進作用、魚毒性、抗ヒスタミン作用、と実に様々である。
また、古来、人々は衣食住をはじめ医薬、嗜好品など、多くの生活物資を森から得ていた。
本書は、日本産の樹種を中心に、化学分野における世界最大の二次情報誌である
Chemical Abstracts (1991-1998) に掲載の50科約180種(一部外国産、草本を含む)の
樹種について科名および種名で検索した約2万件の報告から、
とくに抽出成分に関連した約6,000件の報告を抽出し、科別ごとに研究動向、
成分分離と構造決定、機能と効用、新規化合物についてまとめたものである。
日本木材学会 抽出成分と木材利用研究会 編集
編集代表/中坪文明 京都大学教授
〔ISBN4-906165-85-0/
B5判・380頁・定価 [本体4,667+税] 円〕
樹木の顔 樹木抽出成分の効用と利用