オヒヨウ
解説
ニレ科ニレ属。落葉高木。日本列島から東北アジアの山地に分布する。北海道に多い。 和名はアイヌ語、昔アイヌによって利用されていた木。別名をアツシノキ(厚司の木)、ヤジナ(矢科)、ネバリジナ(粘科)という。高さ25メートル。樹皮は縦に浅く裂け、剥がれ落ちる。樹皮の繊維は強靭でアイヌはこれでアットゥシ(attus 厚司)という布(あるいは衣料)を織る。葉は広倒卵型で先端が3-9裂し、縁には重鋸歯が見られる。両面に白い短毛がびっしり生え、ざらついた手触りである。4-5月、葉の出る前に、淡紅色の小花が束状に咲く。果実は長さ2センチほどの扁平な楕円形をした翼果で、6月ごろ褐色に成熟する。器具材、薪炭材、パルプに使われる。
葉
北海道大学植物園 2014年9月14日
樹形
表皮
大阪市大植物園4月9日