スモモ
解説
バラ科サクラ属。落葉小高木。高さは3m以上になる。スモモは中国揚子江沿岸地方
の原産といわれ、古い時代にわが国に渡来。スモモの果実はモモに比べて酸味が強い
ことが、和名の由来となっている。漢字では「李」とも書かれる。英語では「prune
(プルーン)」、「plum(プラム)」などと呼ばれる(ただしウメも「プラム」と呼
ばれることがある)。酸っぱいモモとして、「古事記」や「万葉集」のころより知ら
れており、当時は、食用としてよりも薬用樹として栽培されていたようである。若枝
は毛がなく光沢がある。葉は中央脈に沿って毛があるが、ほかは無毛。葉は長楕円形
で互生し、4月頃、葉に先立ち葉腋より、白い花が2-3個ずつ散状につく。実に毛
はなく、夏に紫か黄色に熟す。スモモは自分の花粉では結実しにくい自家不和合性な
のでほとんどの品種で受粉樹が必要である。プルーンはセイヨウスモモの品種群の総
称のことである。 果実酒にも使われる。
葉
花
大阪市長居植物園 2013年4月14日
大阪市長居植物園 2013年4月14日
樹形
大阪市長居植物園 2013年1月26日
表皮・幹