ボックスウッド
ツゲ科ツゲ属の常緑性低木。学名:Buxus sempervirens
庭木や街路樹としてよく用いられる。別名、セイヨウツゲ(西洋柘植)、ヨーロッパツゲ、スドウツゲ(須藤柘植)としても知られている。日本のツゲは櫛や印鑑に利用する緻密な材質を持つ木材ですが、西欧でも箱(box)の材料に利用したため、ボックスウッドの名がつけられました。
分布はヨーロッパ西部および南部、アフリカ北西部、および南西アジア、イングランド南部からモロッコ北部まで、そして東から地中海北部からトルコまで。
庭木や街路樹としてよく用いられる。樹高1~9メートルまで成長し、幹の直径は最大20センチ、大きいもので外的に樹高10メートル、直径45センチ。
葉は茎に沿って対生し、葉は緑色から黄緑色の楕円形で、長さ1.5~3センチ。3月の終わりから4月にかけて葉腋に花を付けます。花は目立たないが、香りが高く、緑がかった黄色で、花びらがなく、昆虫が受粉します。果実は3~6個の種子を含む3葉の蒴果です。
常緑ですが冬になると紅葉します。イヌツゲ(モチノキ科)と良く似ていますが,葉が互生すること(イヌツゲは対生)で区別がつきます。
高知県安芸市の須藤信喜氏(別名のスドウツゲはこの須藤氏にちなむ)が北米から持ち帰り、その後全国に広がっていったといわれています。1970年代から普及した近代の樹木で、和風にも洋風にも合うので人気があります。
アメリカ南部では、「金持ちの生け垣」と呼ばれることもあり、家の正面玄関の両側に植栽を固定するためによく使用されていました。
刈り込みに耐えるので生垣に仕立てられている。イヌツゲに比べて枯れこみが少ないよう。