ハナカイドウ
解説
ハナカイドウ(花海棠)
バラ科リンゴ属。落葉高木。別名はカイドウ(海棠)、スイシカイドウ(垂絲海棠)、ナンキンカイドウ(南京海棠)という。高さ5-8メートルであり、日本では広く北海道南部から九州まで栽培されている。リンゴと同属の落葉果樹で、原産地の中国でも古くから栽培され、その花の美しさは、中国の唐の玄宗皇帝が酔って眠る楊貴妃をハナカイドウにたとえたように、昔から美人の代名詞として使われるほどである。葉は有柄で互生し、楕円形で鋭頭。硬く滑らかで若葉は紅色を帯びる。樹皮は灰色で滑らか、枝は帯紫色。小葉が変化したとげがある。枝は開生し、広い樹冠をなす。4-5月の庭に新緑が目立ち始めるころに枝を埋めるようにして咲くピンク(淡紅色)の花が咲く。花弁数は5-10枚、花柄長は3-6セン
チ。つぼみのときは桃紅色、開花すると内側は桃白色、外側は桃紅色となる。性質は強健で育てやすい。花が咲いた後の林檎に似た小さな赤い実は、食することができるが、結実しないことが多い。
花
堺 大泉公園4月8日
神戸森林植物園 2000年4月30日
葉
樹形
神戸森林植物園 2000年4月30日