ジンチョウゲ
解説
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属。常緑低木。高さ1m位、よく分枝する。中国の中部
から雲南にかけて原生をしていた樹で、日本には室町時代に渡来。東北地方の南が北
限で、それより西にあたる各地で植えられている。早春を彩る芳香低木として庭木、
公園樹にされている。香気はリナロールを主成分としたヘキセノール、フエレンドレ
ン、シトロネロール、ネロールやクマリン系のダフネチンやダフニンなどである。た
だしダフニンは有毒で、漢方では花を瑞香花と呼び、乳がんの初期、歯痛、咽喉痛、
神経痛の薬にするそうである。和名の沈丁花は沈香と丁子の花の香りをあわせもつこ
とから、もしくは香りは沈香で花形は丁子に似るとの説がある。花(正しくはガク)
は管状で内側は白色、外側は紫赤色または白色、春分前後に15-16個の花を球形に付
ける。葉が倒披針形で長さ4-8cm、革質である。日本では雄株が多く結実しないが
まれに雌株がある。成木の移植は困難だが、幼木は容易で、増殖は挿し木が一般的で
ある。病害は黒点病、白紋葉病、白絹病など。虫害としてはアオクサカメムシなどに
よる被害がある。
花
2005年3月21日 富田林市
上3枚 2015年3月20日 富田林市
樹形
この木に関する俳句
じんちょうげ