シデコブシ
解説
モクレン科モクレン属の落葉小高木。学名:
Magnolia stellata 別名はヒメコブシ 本州中部の東海地方を中心とした限られた範囲に分布する日本の固有種であり、湿原の周辺や渓流沿いなどに生育する。また観賞用に庭に栽植する。高さは3~5m程度で本来は1本の幹で立ち上がるが、根際から多数の幹を出して灌木状になっているものもある。若い枝や葉裏の脈に毛がある。葉は互生し長さ5~12cm。
花は直径10cmほどで、白色から薄く紅色を帯びるものまで変異がある。系統的には、コブシとタムシバの交雑によって生じたものと考えられている。コブシはやや冷涼な地の谷沿い、タムシバはこれより温暖な地の尾根などの乾燥地に生育する種であり、シデコブシの誕生には、生育環境の異なった両種が近接して生育している環境が必要であったものと考えられる。
花
堺 大泉公園2000年4月8日
大阪市立大学附属植物園 2012年4月7日
大阪市立大学付属植物園 2015年5月3日
大阪府立花の文化園 2012年1月9日
樹形
堺 大泉公園4月8日
▲▲ 大阪市立大学付属植物園 2012年4月8日
大阪市立大学付属植物園 2015年5月3日
樹皮