ユサン
解説
マツ科 学名:
Keteleeria davidiana 別名にアブラスギ(材に油分が多いことから)、シマモミ(島樅) 台湾名は台灣油杉
原産は中国の甘粛省、広西チワン族自治区、帰州鎮、湖南省、湖南省、沙安西省、四川省、雲南省、台湾とベトナム北部。200〜1500 mの山岳地区に限定されています。常緑の針葉樹で高さ40〜50 mに達し大きな枝を持つ不規則な扁平な冠を発達させます。小枝は硬い毛で密に覆われています。スギのような円錐形の樹形。樹皮は鈍い茶色から濃い灰色がかった黒色で、うろこ状または薄片状です。葉は針状で、長さ2〜6.4 cm、幅3.6〜4.2mm。カヤに似て平らで、堅く、そして濃い緑色の光沢があります。カヤとの違いはより光沢がある裏面が緑色。若い枝には綿毛が多い。
日本には大正時代の初期に渡来し、暖地の公園などに植栽される。庭木としての利用はあまりない。産業用として昭和時代のはじめに台湾林業試験場から移入されたが有用樹とはならなかった。
用途は建材、器具材,松毬をリース材などに、種子から採れる油分は墨の原料である油煙となり根の精油とともに薬用にも利用してきた。
葉
▲▲ 大阪市立大学付属植物園 2013年8月10日
大阪市立大学付属植物園 2015年5月3日
樹形
大阪市大植物園 2013年8月11日
球果