モミジバフウ
解説
マンサク科フウ属。落葉高木。モミジによく似ているので、モミジバフウの名がある。北米から中南米原産であり、大正時代に渡来し、街路樹や公園木として植栽されている。別名アメリカフウとも呼ばれる。樹皮は褐色を帯びて、若枝にはコルク質の綾がある。花は4月頃に咲き、雌雄同株で、雄花と雌花が別々に頭状花序をつける。雄の花序は長さ5~8cm、雌の花序は球形で垂れ下がる。集合果は、直径4cm位の球形となり、秋~冬にさび色に熟す。スズカケノキに似ているが、堅くてトゲだらけである。茶色に熟すとトゲの間で沢山の窓が開き、枝がゆれるたびに小さなタネをこぼす。この種には翼がある。
フウ属には葉の形からモミジバフウ(5~7裂)とサンカクバフウ(3裂)がある。前者はアメリカフウ(北米・中南米原産)、後者は単にフウ(中国・台湾原産)、タイワンフウとも呼ばれる。また、フウはマンサク科であるにもかかわらず「楓」と書かれるが、カエデ科はムクロジ目に属し翼果をつけるのに対し、フウ属の雌の花序が球形で垂れ下がるので区別できる。
黄葉
▲▲ 神戸市市立森林植物園 2002年11月3日
大阪市大学附属植物園 2000年11月11日
▲▲ 通勤途中 2012年11月13日
樹形
実
▲▲ 大阪市 長居植物園 2012年1月12日
▲▲ 大阪市 長居植物園 2014年8月24日
樹形、枝
若枝には、写真のように淡褐色でコルク質の綾ができる。 神戸森林植物園 2006年11月26日
幹
大阪市 長居植物園 2014年8月24日
樹皮
大阪市 長居植物園 2014年8月24日
樹形
大阪市 長居植物園 2014年8月24日
大阪市 長居植物園 2015年2月1日
神戸森林植物園 2018年5月1日
神戸森林植物園 2015年4月28日