マロニエ
解説
セイヨウトチノキ(西洋栃の木)
トチノキ科 トチノキ属。落葉高木。別名マロニエという。ギリシャ北部からトルコ地域原産である。日本では近縁種「トチノキ」〔栃の木〕があるので、欧州原産のトチノキには「セイヨウ」をつけて「セイヨウトチノキ」とされた。高さ20-25メートルにもなり、幹が真っ直ぐに直立している。ゆったりと枝を広げ、雄大な樹木になるが、自然と形が整い、美しい樹形を作り、欧米では好まれ街路樹として多く植えられている。大きな葉は、1ヵ所から5~7枚出る。花は少し赤みをおびた白花が集まり、20cmほどにもなる大きな円錐形で、枝先にたくさん咲かせる。近くで見ると華やかな花であるが、雄大な木の中では緑に点々と白味を添えている程度に見える。マロニエの実は堅い殻に覆われていて、殻を割るとクリの実によく似た種子が現れる。取り出してみると、栗の実にある「とんがり」部分はなく、全体的に丸い形をしている。また、「マロニエ」は、フランス語の[Marronnier]からきた言葉である。言葉の響きもよく、お洒落なフランスの並木道に植えられていることで有名であるが、パリの有名なシャンゼリゼ通りに植栽されているのは、同じ仲間の「ベニバナトチノキ」である。
花
上 2枚 大阪 長居植物園 2013年5月19日
葉
大阪 長居植物園 2013年5月19日
▲▲ 長居植物園 2023年4月30日
樹形
大阪 長居植物園 2013年5月19日
表皮
長居植物園 2023年4月30日
大阪市立長居植物園 2013年1月26日