バンクスマツ
解説
バンクスマツ 学名
Pinus banksianaはマツ科マツ属の樹木である。雌雄同株
学名の banksianaはイギリスの植物学者ジョゼフ・バンクス(Joseph Banksに関係するもの。和名もこれもこれを利用してバンクスマツとなっている。
北アメリカ原産、米国ではミネソタ州からメイン州にかけて、カナタでは全域に生育。北海道は植林されました。
自然の火災は必ず発生するものであり、それに対応しているマツです。
樹高は9~22メートル、栄養や環境条件が悪いと成長は悪く、高くならない場合もあります。
林業の有用材としてはまり重要視されていず、他国への積極的な移入は行われていない。日本では東北や北海道を中心に演習林、植物園や公園で少数を見ることが出来る。
土壌や環境によって成長が悪く、樹高は大きくならないものもある。
樹冠は不規則で、四方八方に枝を伸ばすことがしばしば見られる。樹皮は白っぽい灰色で鱗状に荒く裂ける。
葉は他の普通のマツと同様針葉が2枚が束生する。葉の長さは2-4 cmとかなり短い。色は僅かに黄色みを帯びた緑色。
球果と枝との接着は強固で、地上に落ちずに何年も樹上に残る。このために樹上には1年中たくさんの球果が付いていることが多い。球果をたくさん付けている点はリギダマツやコントルタマツなどと同じ。山火事等が発生すると球果は加熱され、自然のバイメタル効果によって開き種子を散布します。
Pinus banksiana pollen cones, Newfoundland. Neelix 9 May 2009
樹形
神戸市立森林植物園 2016年5月22日