ニオイヒバ
解説
常緑針葉高木。ヒノキ科、クロベ属。樹高は20mにもなり、樹形は狭円錐形である。葉は扁平な鱗片形で交互対生し、表裏が明確である。枝は短く水平に密生し、枝先は上を向き、 球果は長さ6-12mmの楕円形、熟すと褐色になる。北米東部のセントローレンス湾からアパラチ山脈、国内は北海道、本州、四国に分布している。
浅根性であるが、細根が多いため倒伏の心配は少なく、栽培種共に耐寒性、耐暑性に富み、強く育てやすいため広範囲に植栽される扱い易い樹種である。最大の特徴は、葉を少しちぎってみるとすぐに葉からレモンなどのかんきつ類系の香りがすることで、ヒノキより枝葉の芳香が強いことである。