ツクバネカシ
解説
衝羽根樫、突羽根樫 ブナ科コナラ属の常緑高木 学名:Quercus sessilifolia
本州宮城、富山県以南、四国、九州、台湾の山地(沢沿いの急斜面などに多い)に分布する。
樹高20~25メートル。直径80センチのものもみられる。樹皮は灰黒緑色や黒褐色。縦に割れ目が入る。
葉は長さ10cm位、アカガシに似ているが表面はつやがある深緑、裏面はやや色の薄い緑色。葉柄が短く、葉が狭く、上部に少数のきょ歯がある。花は5月。果実は食用。和名は葉が小枝の先に4枚出て、つく羽根に似ているからいう。
辺材は帯褐暗色で心材は帯赤褐色。肌目は精。狂いの少ない重硬材。材の比重 0.90なので重い。
用途は建築、器具、家具、運動具、船舶、楽器、車両、椎茸ほだ木など、またシタンの模擬材に用いる。
葉
白山神社のツクバネガシ 京都市右京区京北田貫町宮ノ前
白山神社のツクバネガシ 京都府北桑田郡京北町田貴 2020年10月23日<
有間野神社のオオツクバネガシ 三重県松阪市飯南町有間野 2021年3月20日
有間野神社のオオツクバネガシ 2021年3月20日