セコイアオスギ
解説
ヒノキ科セコイアデンドロン属の巨樹。学名:Sequoiadendron giganteum 世界で最も大きい木、あるいは地球最大の生きている生物として知られています。大きいとは体積のことで、高さはレッドウッド(
Sequoia sempervirens)に、太さはメキシコラクウショウ(
Taxodium mucronatum)に順位を譲ります。セコイアデンドロン属はこの木1種のみです。
米国でも様々な呼び名があり、日本ではセコイアオスギあるいはジャイアントセコイア(Giant Sequoia)が一般。その他に世界爺雄杉(日本)、ギガントセコイア(Gigant Sequoia)、セコイアデンドロン(Sequoia dendron )、ウェリントニア(Wellingtonia )、カリフォルニアビッグツリー(California big tree)、レッドウッド(Big Tree )、ジャイアントレッドウッド(Giant redwood)、Sierra redwood、Mammoth Tree/、世界爺巨杉(中国)などがあります。
生育地は限られていて、主にカリフォルニア州のシエラネバダ山脈の西斜面で、標高1500~2560mに、南北450kmにわたって分布しています。
昔から絵葉書や写真などで多くの人が見たことがある、木の幹をくりぬいて自動車が通れる木などがこの木です。
かつては建材用にと伐採されていましたが、現在は国立公園に指定され保護されています。
1981年に神戸ポートアイランド博覧会があり、芙蓉グループパピリオンのメイン展示にこの木の輪切りが展示されました。日本最大の丸太ということで脚光を浴びました。会期終了後、神戸市森林植物園に移転し現在メイン展示されています。当社でパピリオンの運送、加工、設置などの特殊工事を請け負いました。
シャーマン将軍杉と名付けられた木は、現存するもっとも巨大な生物として知られる。樹齢はおよそ2200年、高さ83.8m、幹まわり25mもあります。
長寿の秘密は分厚い樹皮とそれらに含まれれるタンニンのおかげと言われています。またセコイアメスギほどの建築用で有用樹ではなかつたので、伐採から免れてきたこともあります。
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葉
ニューヨーク植物園 2012年5月2日
ドイツ・ミュンフェン植物園 2013年9月23日
幹
ニューヨーク植物園 2012年5月2日
オーストリア ウィーン大学植物園 2015年9月25日
樹形
米国 マリポサ州 2000年7月19日
ニューヨーク植物園 2012年5月2日
オーストリア ウィーン大学植物園 2015年9月25日
神戸森林植物園のジャイアントセコイア丸太輪切展示
床には実物大の丸太のイラストが描かれている
シャーマン将軍杉 世界最大の生き物
▲▲▲▲米国 ・セコイア国立公園 2000年7月19日
関係動画
Yosemite Nature Notes - 11 - Big Trees
神戸ポートアイランド博覧会のジャイアントセコイア