761.セイヨウハンノキ
解説
セイヨウハンノキ(西洋榛木)学名;Alnus incana カバノキ科ハンノキ属の落葉高木
中央ヨーロッパ原産で、成長の早い木で、貧しい土壌でもよく育ちます。標高1,700メートルまでの山の小川やそれに沿った沖積地に自生しています。
比較的どこでも育つので、イギリスやアメリカでは防風林用に植栽されています。野生動物にとっては覆いとなり、種子は鳥に食べられます。
樹高15~20メートル程度、樹皮は灰褐色で平滑、葉は5-10センチ、卵型で縁には鋸歯がある。
防風林などには利用されるが、材としての価値は低く薪や構造用でない建設用に使用される程度です。しかし現在はバイオマス生産として有益になってきています。
またパイロツト樹種なので荒廃した地域を迅速に再生する能力を備えています。また他のハンノキと同様に、セイヨウハンノキは窒素を固定することができ、汚染地域の土壌条件を改善するのに役立ちます。
葉
フィンランド カイサニエミ植物園 2017年10月15日