マツ科マツ属の常緑高木の針葉樹。学名:
Pinus strobus 高さ30~60メートル。幹回りは5メートル、北米東部原産の5葉松。
ホワイトパイン(White Pine)、イースタンホワイトパイン(Eastern White pine)と呼ばれているのは材が白いことによる。またノーザンホワイトパイン(Northern White Pine)、ソフトパイン(Soft Pine)などとも呼ばれている。英国ではウェーマスパイン(Weymouth pine)と呼ばれています。
分布は北アメリカ東部(ニューファンドランド島、ミネソタ州、ジョージア州北部、カナダのマニトバ州南東部)。日本では北海道を中心に植林されている。耐乾性と耐寒性に優れ、マツ属の中では耐陰性が強い。
成長は遅く成木になるのに200年~250年かかるが、古いものでは500年生のものも見つかっている。
樹皮は若い時は平滑でやや淡黄緑色を帯びるが、徐々に褐色を帯び、成木になると暗灰褐色となり細かく鱗片状に割れるようになります。
葉は細い長さ5~13センチのものが5本あり、柔らかく青みがかった緑色をしている。雌雄同株、雄花と雌花を同一の個体につける、
松かさは赤茶色で細長く、長さが8〜16cm、枝の下にぶら下がる。
重要な有用な木材樹種で、日本でも明治31年、旭川の外国樹種見本林に最初に植えられ、その後北海道、北日本に造林されました。松枯病の病原体であるマツノザイセンチュウはこの松によって持ち込まれたと言われています。
材は心材が淡黄白色で、辺材はほぼ白色,境界は比較的わかりやすい。木理は通直で均質、人工乾燥は容易で乾燥後はほとんど狂わない。加工性、表面仕上げは良好で塗装性も良いが強度や耐朽性能はカラマツやトドマツと比べると低いです。
用途は昔から帆船のマストとしては最適で、英国海軍が優先して調達していた。小さいものはクリスマスツリーにも利用。曲げやすい性質で盆栽にも利用される。庭木、住宅用建材、木型、航空機、船舶、合板、器具、マッチの軸、パルプ材などに使われる。
葉はレモンと比べて約5倍のビタミンCを含み、また毒性もなく食用にできる。このためにハーブティーなどとして飲まれることがある。
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