アオトド
解説
マツ科モミ属 北海道から樺太にかけて広く分布する針葉樹種。本州には自生しない。
トドマツ(アカトドマツ)の学名が
Abies sachalinensisに対しアオトドマツは
Abies sachalinensis var. mayriana Miyabeと var.が付いていることから
Abies sachalinensisの変種であることがわかります。なお学名には人の名前は省略することが多く、正式な(すべて綴ると)記載は
Abies sachalinensis Masters var. mayriana Miyabe et Kudoとなります。
樹高は20~25メートル。樹皮は灰青色で亀裂は少ない。雌雄同株で、花は6月頃に咲く。
用途は本州四国九州のスギ、ヒノキなどと同様に使われてきました。北海道ではそれらに変わって両トドマツが使われてきたと言うことです。つまり建築、土木、器具、包装、ペレット燃料そしてパルプ用です。以前は魚箱、卒塔婆、お棺に利用されましたが、これは白い色で無臭のためです。伐採された丸太のほとんどは道内で製材加工され、利用されます。
アオトドマツの性質はコチラ
葉
北海道大学植物園 2014年9月14日
樹形
神戸森林植物園 2012年7月8日