ネジキ
解説
ツツジ科ネジキ属。落葉小高木。 岩手県以南の本州、四国、九州、中国中南部の日当たりの良い山地に分布する。樹皮がねじれていることからこの名がついた。別名を「アカギ」「アカメ」「ヌリバシ」などという。高さは5-9メートルになり、幹は直立し、薄い灰色の樹皮に覆われ、よじれたような縦筋が入る。よじれは左巻きになる。葉のつく枝は往々にして水平に伸び、互生の葉は左右に広がる傾向がある。黄緑色で薄いがやや堅く、長さ4-10センチ、幅1.5~5センチほどの卵形か長卵形、先端が少し突きだし、縁はなめらかである。この葉はアンドロメドトキシンという毒成分を含んでいる。5-6月ころ、前年の枝から横枝として総状花序を出す。花序の軸はほぼ水平に伸び、7-8ミリくらいの白い壺状の花が多数、下垂して咲く。蒴果は上向きにつく。また、材そのものもねじれているため、かつて燃料を薪に頼った頃には、斧の刃がまっすぐに入らず、割りにくい木として有名であったらしい。
花
大阪市大植物園 2001年6月3日
▲▲▲錦織公園 2023年4月21日
錦織公園 2024年1月11日
表皮
大阪市大植物園 2000年4月9日