ナンキンハゼ
解説
ナンキンハゼ(南京櫨・南京黄櫨)
トウダイグサ科シラキ属。落葉高木。別名は、トウハゼ、カンテラギという。名の由来は、ハゼノキの代わりに蝋をとる材料として使われるようになった、中国原産の木というところからである。中国原産で江戸時代に渡来し、現在は日本各地で栽培されている。高さ6メートルになり、樹皮は灰褐色で、不規則に縦に裂ける。葉は互生し、葉身は菱形状広卵形、先端が急に尖る、独特の形であり、縁は全縁となる。葉柄と葉脚の境に2個の腺点がある。雌雄同株、雌雄異花。6-7月に枝先に総状花序を出し、芳香のある、黄色の小さな花を多数つけ、雌花は花序の基部に2-3個、雄花は上部に多数つく。秋に、果実は少し三角のかかった球形の蒴果を黒熟させ、3個の種子を出す。種皮は黒色であるが、その表面は脂肪に富んだ白色の蝋状物質で覆われている。蒴果が裂開しても、種子は果皮から自然に離脱することはなく、紅葉期から落葉後まで長く樹上に留まり、白い色が非常に目立ち、スズメ、ムクドリなどの鳥類がこの種子を摂食し、蝋状物質を消化吸収して種子を排泄することで、種子分散が起こる。また、根皮、果実は乾燥して、利尿剤、瀉下剤にする。これを烏臼(うきゅう)という。 種子の油脂の烏臼油は、石鹸・蝋燭の原料や、薬用(腫物、皮膚病)とされる。なお、この種子は有毒である。
葉
通勤途中 2013年5月8日
通勤途中 2013年6月29日 幼葉、花、葉
通勤途中 2016年8月22日 、葉
落ち葉
通勤途中 2008.11.12
葉
富田林市 通勤途中 2023年6月29日
実
富田林市 2023年8月25日
富田林市 2023年11月6日
富田林市 2023年11月6日
富田林市 2008年11月22日
神戸市立森林植物園 2016年12月18日
樹形
中川木材産業に面した面した木材通りのナンキンハゼ 2008.11.12
通勤途中 2008.11.12
11月のナンキンハゼ 通勤途中 2000.11.16
9月のナンキンハゼ 通勤途中 2008年9月5日
丸太