ホワイトウッド
解説
ホワイトウッド(Picea abies)
別名 ドイツトウヒ、ヨーロツパスプルース、ノルウエースプルース。ヨーロツパでの呼び名で、現在住宅用の部材として数年前から輸入され ホワイトウッドの名称で取り引きされている。
ヨーロッパスプルースであるが、日本では少し前までドイツトウヒと呼ばれて北海道その他に入っていた。
ヨーロッパロシア及ぴヨーロッパのほぼ全域に生育し、ヨーロッパではレツドウッド(オウシュウアカマツ)と共に最も普通に見られる造林樹種の1つである。
大陸では樹高30~50m、直径0.6~1mに達するがスカンジナビア半島のものはあまり大きなものはない。
材は白色ないし淡黄白色で、気乾比重及び強度は産地及び生育条件によって異なる。例えばスウェーデン産のものでは気乾比重は約0.60、繊維方向の引張り強度90MPa (メガパスカル)、曲げ強度75MPa、圧縮強度40 Mpa、強度3.2MPaで、繊維方向の弾性係数は 11,000MPaで、繊維直角方向の弾性係数はほぼその半分となっている。
乾燥による収縮率が比較的小さく狂いが少ないので、下地材、造作材としてすぐれている。
用途は一般建築材料として使われるほか、家具用材、造作材、木工用材として幅広い用途を持っている。
また音響的性能がすぐれているため、楽器用材とし ても使われる。
また、この数年来からは集成材のラミナ(Laminae、挽き板)として利用されるため、ヨーロッパから輸入されている。
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スロベニア共和国
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フィンランド共和国
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フランス共和国
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モナコ公国
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ルーマニア
葉
▲▲ ニューヨーク植物園 2012年5月2日
ドイツ・ミュンフェン植物園 2013年9月23日
枝
フィンランド カイサニエミ植物園 2017年10月15日
樹形
ニューヨーク植物園 2012年5月2日
オーストリア ウィーン大学植物園 2015年9月25日
フィンランド カイサニエミ植物園 2017年10月15日
幹
フィンランド カイサニエミ植物園 2017年10月15日