フヨウ
解説
フヨウ(芙蓉)
アオイ科フヨウ属。落葉低木。中国原産で、台湾、沖縄、九州・四国に自生し、日本では関東地方以南で観賞用として栽培されている。高さは1.5-3メートルになる。葉は互生し、表面に白色の短毛があり、浅く3~7裂し、縁には鈍鋸歯がある。樹皮は褐色を帯びた灰白色で滑らかで、不規則な浅い縦縞がある。樹皮は丈夫なため、製紙に用いられ小皮紙と呼ばれている。7-10月始め、枝の上部の葉腋にピンクや白で直径10-15センチ程度の花をつける。朝咲いて夕方にはしぼむ1日花で、長期間、毎日次から次へと咲く。花は他のフヨウ属と同様な形態で、花弁は5枚で回旋し椀状に広がる。先端で円筒状に散開するおしべは根元では筒状に癒合しており、その中心部からめしべが延び、おしべの先よりもさらに突き出して5裂する。果実はさく果で、直径約2.5センチの球形で、毛に覆われて多数の種子をつける。熟すと5裂し、黒い小さな種子がこぼれ出る。
花
神戸森林植物園 2012年7月29日
▲▲ 大阪市長居植物園 2013年8月18日
樹形
大阪市大植物園 2000年4月9日
この木に関する俳句
ふよう