フジ
解説
マメ科フジ属。落葉つる性。本州、四国、九州に分布する。別名ノダフジという。異名に「さのかたのはな」、「むらさきぐさ」、「まつみぐさ」、「ふたきぐさ」、まつなぐさ」などがある。普通に山地に生え、かなり大きくなってから花がつく。壮木になると、他の樹木の樹冠を覆ってしまうこともあり、フジの蔓は丈夫で、巻きついた樹を締め殺すこともある。また山地に生えるフジをヤマフジと言うのは誤りで、正しくは関西以西に自生する別の種の
ことである。樹皮は灰褐色~灰白色で、樹皮が網目状に裂け、ざら
つきがあり、コブ病が出やすい。葉は奇数羽状複葉で互生する。小葉は6-9対で、卵形または卵状長楕円形、質は薄い。4-5月に、葉腋から総状花序を下垂して、蝶形の多数の花を付ける。色は通常は紫色である。花は基部の方から咲き始め、徐々に先端に移動する。長い房では、先端の花が盛りの頃、基部の花はすでに果実になりつ
つある。果実は豆果で、狭披針形で平たく、短毛を密生する。長さ
は10-20cmで、多くの花があっても1-3個ほどしか結実しない。
花
富田林市 2003年5月
富田林市藤沢台 2003年4月20日
河内長野市 花の文化園 2013年5月6日
河内長野市 花の文化園 2016年7月3日
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