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世界の樹木

パームヤシ(アブラヤシ)

解説

アブラヤシはヤシ科アブラヤシ属のヤシ類の総称で、別名パームヤシとも呼ばれています。主に2種類ありるギニアアブラヤシ(Elaeis guineensis)と、アメリカアブラヤシ(Elaeis oleifera)が知られています。一般にアブラヤシという場合はギニアアブラヤシを指します。西アフリカを原産で古くから中部アフリカの熱帯雨林地帯で広く栽培されてきました。
高さ20m、葉は羽状で長さ3-5mほどのものが、年間に若木では約30枚、樹齢10年以上の木では約20枚が新しく生えます。
果実は卵ぐらいで多数ついています。油分の多い果肉と種子から構成され、重さは1房あたり40-50kgほどになります。これらから商業作物としてインドネシアおよびマレーシアを中心に大規模な栽培が行われています。
石鹸材料、パーム油、バイオディーゼル燃料などが生成されます。油を採った後に残った種子はそのままナッツとして食用にされます。1900年代初頭にインドネシアのスマトラやマレーシアに持ち込まれました。インドネシアの生産量は全世界の半分以上を占めています。マレーシアと合わせて全世界の85%を生産しています。
ただプランテーションには原生林をすべて焼き払い(皆伐)てすすめるため、木材伐採以上の環境破壊という問題も起こっています。木材伐採の場合は、必要な木のみを伐採して、残りは手をつけないので森はそのままで残ります。商業用木材伐採では、はげ山になることはありませんが、アブラヤシプランテーションでは、その地区のすべての木が伐採されます。
外部リンク 3分でわかるパーム油

樹形・プランテーション
アブラヤシ
マレーシア サラワク 2010年9月3日
世界のアブラヤシ生産量
アブラヤシの切手

セネガル共和国

ナイジェリア連邦共和国
樹形
Franz Eugen Köhler, Köhler's Medizinal-Pflanzen

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