ヒトツバタゴ
解説
モクセイ科ヒトツバタゴ属。落葉高木。高さ20メートルにもなる。タゴとはトネリコの別名で、トネリコは複葉なのに対して本種は単葉なので「一つ葉のトネリコ」という意味で「ヒトツバタゴ」の名前がついたのである。別名はナンジャモンジャノキ「ナンジャモンジャ」と名付けられる植物の樹種には、ヒトツバタゴのほかにニレ、イヌザクラ、ボダイジュなどがある。日本では対馬、岐阜県木曽川周辺、愛知県に隔離、中国、台湾、朝鮮半島に分布する珍しい分布形態である。幹は灰褐色で縦に切れ目が入る。 葉は長楕円形で4-10センチ程度となり、長い葉柄を持ち対生する。5月になると新枝の枝先に10センチ程度円錐形に集散花序をつけ、深く4つに裂けた白い花を咲かせ、花の盛り時期はとても見事で、その姿はよく「木がまるで白い雪に覆われたような美しい姿」と表現される。また雌雄異株であるが、雌花のみをつける株は存在せず、雄花をつける株と、両性花をつける株がある雄株・両性花異株である。秋に、直径1センチ程度の楕円形の果実をつけ、黒く熟する。
葉
河内長野市 大阪府立花の文化園 2012年8月27日
▲▲ 錦織公園 2023年5月3日
花
▲▲▲ 大阪府 花の文化園 2013年5月6日
▲▲ 錦織公園 2023年5月3日
実
河内長野市 大阪府立花の文化園 2013年9月1日
錦織公園 2013年9月5日
錦織公園 2023年12月30日
樹形
錦織公園 2023年5月3日
河内長野市 大阪府立花の文化園 2007年5月11日
錦織公園 2023年12月30日
大阪市立大学付属植物園 2015年5月3日
幹、表皮
▲▲ 大阪市立大学付属植物園 2015年5月3日