ムクロジ
解説
ムクロジ(無患子)
ムクロジ科ムクロジ属。落葉高木。中部以西の本州、四国、九州、沖縄、アジア東南部、インドに分布する有毒植物である。名前の由来は、漢名の音読みであるが、同科のモクゲンジの漢名「木欒子」と、本種の漢名「木患子」を取り違えた結果である。高さ15-20メートルになり、樹皮は灰褐色で平滑、老木になると不規則に剥がれる。葉は大きな偶数羽状複葉で、互生し、小葉は4-8対あり、広披針形で革質である。また左右がややずれて対生している。
雌雄同株で、6月に黄緑色の小花が円錐形に集まって枝先につく。11月には実が黄色く熟す。果実は約2cmの球形で、中に黒い種子が1個ある。果皮は10%の化学物質サポニンを含むため、水に溶けると泡立ちがよく、かつては石鹸の代用とされ、平安時代の公家屋敷には多く植えられていた。中の黒い種子は数珠や、羽根突きの玉に用いられた。
樹形
大阪市立大学附属植物園 2012年8月19日?
奈良県磯城郡田原本町薬王寺 2011年5月14 日
実
大阪市立大学附属植物園 2012年8月19日
奈良県磯城郡田原本町薬王寺 2011年5月14 日
2021年5月16日 奈良県高市郡明日香村栗原 呉津孫神社
葉
2021年5月16日 奈良県高市郡明日香村栗原 呉津孫神社
▲▲ 神戸市立森林植物園 2008年7月3日?
幹、樹皮
巨樹
2021年5月16日 奈良県高市郡明日香村栗原 呉津孫神社
大豆生八幡神社のムクロジ 奈良県吉野郡東吉野村大豆生 2021年4月18日