チシャノキ
解説
エゴノキ科・エゴノキ属の方言のチシャノキとは別。
ムラサキ科。 日本、朝鮮に分布する。チシャ、ジシャ、カキノキダマシ友呼ばれる。木理はやや粗。
比重は0.55。直径50cm。シオジに似た雰囲気があるが、シオジよりも硬い。 心材は光沢のあるも
のや、墨を流したような渋い縞模様の染みが入ったものがある。縞模様の入った材は日本人好み
の雅味があり、一時期、クロガキの代用として出回った。 当時はクロガキのにせものと呼ばれたが、
いまは少なくなり、稀少価値の高い材になっている。箪笥、茶箪笥の鏡板、前板などとして、装飾
的に用いられる。 筆箱など民芸
的な小物にも使われる。宮崎県を中心に、大分、鹿児島、屋久島、四国の一部に分布するが、
国有林のなかでしか採れない。
▲ 大阪市 長居物園 2012年10月8日
長居植物園 2022年9月16日
実
▲▲ 大阪市長居植物園 2013年8月18日
樹形
▲▲▲ 京都府立植物園 2012年5月20日
表皮
京都府立植物園 2012年5月20日
田守神社のチシャノキ 堺市堺区松屋町 2021年