ジョンコン
解説
ノボタン科。学名:
Dactylocladus stenostachys インドネシアに分布する。西カリマンタン、ポンティアナック産が有名。現在では丸太での輸入はほとんどない。すべて製品となっている。木理はやや粗。比重は0.50。直径径70cm。心材と辺材の区別は不明瞭で、淡橙褐色~淡桃褐色。木理は通直。板目方向に、黒い樹液が染みた1~5mm程度の濃色の孔が点在する。
この小さな孔が傷のように映るため、家具芯材、引き出しの側面板、コンクリートの固定材、その他表面に出ないような用途に用いられることが多い。濃色の孔を隠すために濃く着色して、細工物に用いることもある。
W.J. Hooker, J.D. Hooker, Icones Plantarum [Hooker’s Icones plantarum], vol. 24: t. 2351 (1895) [M. Smith]
ジョンコン材の船積風景
西カリマンタンポンティアナック・テロックアイルでのジョンコン材の日本向け本船積み込み風景 1971年