オベチェ
解説
学名 Triplochiton scleroxylon
通称アフリカンホワイトウッド 別名 アユース、サンバ、ワワ、アレレ、オベチェ、アバチ、ニバド。
アオギリ科。産地:西アフリカ。 カメルーン、中央アフリカ、コンゴ。アフリカの代表的な輸出材の一つである。典型的な熱帯降雨林の樹種ではなく、降雨林と半落葉樹林の中間地帯にある河に沿った地域および放棄された農地跡などに生育し、優勢になっている樹種です。大型の樹木で、大径の、しかも形のよい丸太がより多く得られる。板根(根が立ち上がっている状態)が6~8m、樹高40mに達する第一級の大高木。
大径で形のよい丸太が得られるため、製品とした際の歩留りがよいのも、この樹種の特徴
木理:やや精。白っぼく、きれいな表情をしている。木肌が滑らかで光沢がある。比重:0.32~0.55。径:1m20cm。散孔材。一般に用いられている広葉樹材のなかではもつとも軽い部類に属しているため、重要とされる。材質は軽く軟らかい、仕上げが難しい。釘打、ビスは効くが保持力が小さい。加工、塗装、接着は良好。
耐久性 低い。腐朽に弱く、青変菌の害をうけ易いので、乾燥を早くする必要がある。 。軟らかい割りには強度はある。狂い、割れが少ない。
色目合 芯辺材の区別は分かりにくい。クリーム~黄白色、肌目細かく均一。桐に類似。加工の際、粉塵でアレルギーを引き起こすことがあるので注意が必要。
用途 化粧突板、合板、家具、細工、工作用。
材面
ガーナ Bia National Parkで採取されたオベチェの葉の標本。