ベニカエデ、アメリカハナノキ
解説
カエデ科エイサー属の落葉中高木 学名:Acer rubrum
アメリカハナノキ、紅楓、ベニカエデ、銀カエデなどと呼ばれ、米国では、Red maple,Swamp maple,Water maple、Soft maple、と呼ばれています。北米東部および中部で最も一般的で広く普及している落葉樹の1つです。
樹高は普通27~38メートルですが、アパラチア山脈南部では41メートルを超えます。特徴は何といっても、秋に鮮やかな深紅の紅葉が見られることです。生息域の大部分において、非常に幅広い場所の条件に適応できます。おそらく北米東部の他のどの木よりも適応性が高いでしょう。沼地、乾燥した貧弱な土壌、およびその間のほとんどどこでも成長しています。 海抜約900メートルまでが限界生育域です。メープルシロップの生産や、木材として中~高品質の原木として小規模ですが商業的に使用されています。
幹の直径は普通46~88センチの範囲ですが、大きいものでは最大で直径153センチに達するものがあります。幹は土地が貧祖の場合しばしば奇形になります。
樹皮は成長するにつれて暗くなり、わずかに隆起した長い溝に割れます。
米国での本種の寿命は最長で150年ですが、多くは100年未満です。木の薄い樹皮は、氷や嵐、動物から簡単に損傷を受け、造園で使用されると、芝刈り機から飛んでくる破片にぶつかり、菌類が侵入して腐れを引き起こします。
木材としては心材は淡褐色から灰色あるいは緑色を帯び、辺材はほぼ白色。心辺材の差は少ないし年輪も明確でありません。木理は普通は通直である。気乾比重は0.47-0.61で、やや重硬です。
用途は家具、箱類、種々の芯用材、璧バネル、バターのコンテナーなどがあります。樹液は採取されますが、品質はシュガーメイブルに劣ります。
公園樹、街路樹として植栽されています。
▲▲ ミュンフェン植物園 2013年9月25日
上4枚 プラハ植物園 2015年9月19日
▲▲ ニューヨーク植物園 2012年4月28日