マメ科。学名:Guibourtia ehie 英名:Ovangkol西アフリカ(象牙海岸)に分布する。市場材はコートジボアール、ガーナ、ガボンなどから輸出されている。中型ないし大型の樹木で、樹高は30mに達するものもあり、直径は60-80センチに及ぶ。太いもので90センチ。比重は0.80。
環孔材。辺材は黄白色または灰色。心材は黒褐色または灰褐色で、狭い黒色の縞をもつものと、鋼色の光沢をもつ縞ものがある。板目面に白色の沈積物、やにだまりが見られることがある。乾燥には長時間を要するが狂いは少ない。乾燥後の利用時は安定している。ヨーロッパではローズウッドの代用材として使う場合もある。明るい木肌は、時間が経つとくすみが消え、美しくなる。他の色ものりやすく、漂白してからウォールナット色に着色して、クルミの代用として使われる。耐朽性はかなりあり、白蟻に対する抵抗性は高いとされている。用途は家具、キャビネット、パネルなどに用いられている。耐摩耗性の高い床板にもなる。