テチガイシタン
解説
マメ科。学名:Dalbergia oliveri 常緑高木。チンチヤン(Ching Chan)、Tamalan tree、Tulipwood、タイではチンチャン、ミャンマーではタマラン、ラオスではカンピ などと呼ばれる。
ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムに分布します。
樹高15〜30メートル。直径50cm。果実は、熟すと茶色から黒色に変わる1〜2個の種子を含む緑色の鞘です。
材は木理は交錯し、紫檀よりもいくらか荒い。両逆目が強く加工は難しい。比重は1.04程度。重く硬くて 強い材。乾燥後は狂いが少なく接着性、塗装性はよい。
材の色はホンシタンはど赤くはなく、褐色を帯びて暗いが、似た雰囲気があり、ホンシタンの模擬材として使用される。ホンシタンとの差は経年変化により明瞭にあらわれ、塗装直後はきれいでも、 テチガイシタンは色がぼけて、しだいに白茶けてくる。
辺材は淡い黄褐色で、心材は赤色がかった紫褐色で、紫檀よりやや淡い境界は明瞭です。心材は非常に硬くて重いです。肌目はやや粗いが仕上がりは良好。耐久性、耐朽性は高い。
木材商品としてビルマ産ローズウッド、ラオス産ローズウッド、アジア産ローズウッドの名前で販売されています。
用途は木工ろくろ細工、家具、仏壇、楽器、床用、突き板など用いられる。
葉
シンガポール植物園 2008年5月19日
チェンマイ シリキット王妃植物園植物園 2008年10月19日
樹形
▲▲▲ シンガポール植物園 2008年5月19日