アメリカンエレム
解説
ニレ科の落葉高木 学名:
Ulmus americana 代表和名「アメリカンエレム」、英名「American eIm」。ウォーターエルム、グレイエルム、グレーエルム、スワンエルム、スワンプエルム、ソフトエルム、ニレ、パシフィックレッドシーダー、ホワイトエルム、Apaya(ナイジェリア)、Water elm、White elmなど。
樹高30-36m、直径1メートル。日本のハルニレより灰色を帯びた暗褐色。産地はカナダ、米国。米国で主産地は、五大潮地方、中央および南部の諸州である。通常、より軽軟なもの(ソフトエルム)と重硬なもの(ハードエルム)の2つのグルーフに分けられている。現在北米では、ニレ類は立枯病によって、急激に蓄積が減少しており、木材の供給は脅かされている。心材と辺材の色の差は明らかで、前者は淡褐色で、時に赤色を帯びることがあり、後者は白色である。環孔材のため、年輪は明らかである。肌目は樹種によりやや精から粗まであり、木理は通直か、時には交錯する。やや硬い。粘りがあり、衝撃に対する吸収力もある。耐朽性は木材によって変動がある。加工も樹種により加工しやすいから、ややし難いまである。乾燥を十分にしないと狂いやすい。ハルニレの代用として最近出回っている。用途は家具、特にに曲木家具:椅子の骨組みなど、農耕用の資材、桶あるいは楕。箱、包装、コンテナ、パネルの化粧単板などが知られている。
各種のエルム
European White Elm(ヨーロッパホワイトエルムUlmus laevis) フィンランド カイサニエミ植物園 2017年10月15日
Chinese Elm(アキニレUlmus parvifolia)ニューヨーク植物園 2012年5月2日
Wych elm(セイヨウハルニレUlmus glabra) フィンランド カイサニエミ植物園 2017年10月15日