ヨーロピアンビーチ
解説
European Beech ブナ科。学名:Fagus sylvatica 別名としてヨーロッパビーチ、ヨーロピアンブナ、ヨーロッパブナ、イングリッシュビーチと呼ばれる。
ヨーロッパ、北米に分布。フロリダ州の北部にも生育しています。
大きいものは樹高30メートル、直径 3.5メーターにもなる。園芸品種も多い。
紅葉が美しく、中部ヨーロッパの都市林によく見られる。
ヨーロッパでは堅果は食用に、また豚の飼料としても古くから利用され、この実で育った豚は肉質がよいとされる。民間伝承もここでは割愛しますが、多く残されています。
丸太や製材品は心材と辺材の区別が不明瞭で、心材は赤褐色を帯び、辺材は淡褐色です。
重硬で肌目は精で均一、木理は通直。比重0.60~0.71
乾燥は早くできるが、狂い、表面割れ、木口割れ等がでやすく、また、変色しやすいので、注意が必要。
加工も容易な方ですが、鋸を噛んだり、孔あけの際に材が焦げたり割れることがあります。下穴を開けると良いでしょう。釘の保持もよい。塗装性、接着性ともに良好。粘りがありので曲げ木を作るための蒸し曲げも容易に出来るます。
欠点としては耐朽性は高いとは言えません、腐りやすい木材でとなりますので、湿気のあるところ、屋外での利用はさけるべきでしょう。
ヨーロッパ産のものはアメリカ産のビーチや国産のブナに比べ、色が淡くて上品です。
用途は家具によく用いられる。ほかに内装、フローリング、ツキ板、合板、器具、器具の柄、玩具、ろくろ細工、楽器、樽、集成材、建材材など。日本のブナと同様の用途に利用できる。
ヨーロピアンビーチの物理特性はコチラ
ヨーロピアンビーチをデザインした切手
ルーマニア
ベルギー王国
フランス共和国
デンマーク王国
ジャージー島
ウクライナ
チェコ カレル大学付属植物園 Fagus sylvatica 'Pendula' 2015年9月21日