ホワイトスプルース
解説
Romana ルーマニア White spruce
マツ科トウヒ属の常緑高木の針葉樹。学名:
Picea glauca 北アメリカが原産で、アラスカからカナダ南部、中央部、米国北部(モンタナ、ミネソタ、ウィスコンシン、ミシガン、バーモント、ニューハンプシャー、ニューヨーク、メイン)に生育します。通常は高さ15~30メートルになり、大きいものでは幹の直径が最大1メートル、高さ50メートルにも長しているもあります。
Canadian spruce(カナディアン・スプルース)、skunk spruce,(スカンク・スプルース)、cat spruce(キャット、・スプルース)Black Hills spruce(ブラック ヒルズ スプルース)、western white spruce(ウエスタン ホワイト スプルース)、 Alberta white spruce(アルバータ ホワイト スプルース)、Porsild spruce(ポーシルド スプルース)などと呼ばれています。
樹皮は薄くうろこ状で、はがれ落ちて直径 5~10 センチメートルの小さな円形のうろこ板になります。
樹冠は狭く、若い木では円錐形で、古い木では円筒形になります。
葉は針状、長さ12~20ミリ、断面は菱形、光沢あり青緑色(
学名のglauca)です。
材は木理通直。白く均質な材質であり、加工性・塗装性も 良好でムラのない人工乾燥仕上がりが得られます。強度・剛性・寸法安定性に優れています。辺材・心材とも白色に近い。比重は0.48程度。ホワイトスプルースはエンゲルマンスプルースよりも品質は劣りますが、より強度があります。
先住民にはいろいろな用途で利用されてした。部位や作り方は記載を割愛しますが、カヌー、調理用コンテナ、バケツ、バスケット、雪靴,パイプ、バスケット、壊血病の薬、お茶、リュウマチ治療、雪盲(雪眼炎、ゆきめ )と傷の痛みに、やけど、ははれものに、包帯、お茶、タバコなどとして生活先般にわたり、利用されていた。
現在の用途は薪、ドア・窓枠・木工部材・造作用材、バネリング・サイティングなどの建築全般、器材(ピアノ響板)、パルプ材、材木、合板用材、盆栽、クリスマスツリーにも利用される。新芽または葉は、ビールの製造、ジンの製造、フレーバー、キャンディーの製造、またはピクルスやジャムに使用されます。日本では、希少なカヤ材の代用材として、「新カヤ」として碁盤に使われています。
マニトバ州、サウスダコタ州のそれぞれの州木です。
ホワイトスプルースの強度性質はコチラ
松毬
▲▲ チェコ カレル大学付属植物園 2015年9月21日
樹形
チェコ カレル大学付属植物園 2015年9月21日
USDA-NRCS PLANTS Database 1996
樹皮
チェコ カレル大学付属植物園 2015年9月21日
Fairbanks, Alaska dmcdevit 8 August 2008,