ケヤキ
解説
ニレ科ケヤキ属。落葉高木。別名ツキ(槻)と呼ばれている。日本ではケヤキ属には たった1種、ケヤキだけがあり、この属には4種があり、クレタ島、西アジアと東ア ジアに分布している。日本では今から数100万年前の第三紀鮮新世の地層からケヤキの仲間のものと考えられる化石が見つかっている。本州、四国、九州、朝鮮、台 湾、中国に分布し、暖地では丘陵部から山地、寒冷地では平地まで自生している。高 さ20-25mの大木になり、街路樹や庭木などとしてよく植えられている。幹は直立 し、樹冠は、扇を開いたような形で美しく、冬の梢は、一層形がよく分かる。樹皮 は、灰紫褐色で雲紋状の薄い片となって剥がれ落ちる。若木では、横に長い楕円形の 皮目が多く、全体としては滑らかである。葉の鋸歯は曲線的に葉先に向かう特徴的な 形であり、鋸歯の先端は尖る。雌雄同株で雌雄異花である。花は4 -5月頃、葉が出 る前に開花する。秋の紅葉が美しい樹木でもある。個体によって色が異なり、赤や黄 色に紅葉する。木目が美しく、磨くと著しい光沢を生じる。堅くて摩耗に強いので、 家具・建具等の指物に使われるが、伐採してから、乾燥し枯れるまでの間、右に左に と、大きく反っていくので、何年も寝かせないと使えず、特に大黒柱に大木を使った 場合、家を動かすほど反ることがあるので大工泣かせの木材である。また、中心部の 赤身と言われる部分が主に使われ、周囲の白太は捨てられるので、よほど太い原木で ないと立派な柱は取れないのである。しかし、日本家屋の建築用材としても古くから 多用され、神社仏閣などにも用いられている。現在は高価となり、なかなか庶民の住 宅には使えなくなっている。
木目
葉
『カルガモのお昼寝タイム』ー 場所: 井の頭恩賜公園
RanRanさん 2014年5月30日facebook投稿
樹形
自宅近くの公園 2023年8月17日
自宅近くの公園 2015年8月4日
自宅近くの公園 2012年1月5日
自宅近くの公園 2013年11月28日
表皮、年輪
今浦の大ケヤキ 三重県鳥羽市浦村町今浦 2021年10月23日
テレカ