クチナシ
解説
アカネ科。
常緑低木。静岡県以西の本州・四国・九州の暖地に分布する。
幹はよく分枝し、高さ2mほどになる。葉は対生し、長さ5-12cmの楕円形で
表面に光沢があり、全縁で先はとがる。6-7月、枝の先端に香りのよい
白い花が開き、のちに淡黄白色に変わる。
また、庭木・切り花用として栽培される。果実は長さ3cmほどの長楕円形で、
11-12月にがくをつけたまま、黄赤色に熟す。完熟した果実は、乾燥させて
染料として用いる。日本では古く、飛鳥時代から食物の着染めに使われた。
消炎・鎮静・利胆・利尿作用がある和名のクチナシは、果実が熟しても
口を開かないので、「口なし」だという説や、その果実をナシに見立て、
くちばしのような形のがくをクチとよんで、クチのあるナシの意味だと
する説がある。
花
▲▲ 通勤途中 2003年6月8日
▲▲ 神戸市立森林植物園 2012年7月8日
通勤途中 2023年6月9日
葉
大阪市大植物園 2009年11月3日
▲▲ 大阪市大植物園 2008年11月22日
葉
大阪市大植物園 2004年6月9日
樹形
大阪市大植物園4月9日
この木に関する俳句
くちなし